アレクサンダー・テクニークのレッスンについて

アレクサンダー・テクニーク(AT)は日本でも最近話題に上ることが多く、名前は知っていたり、本を読んだり、こんな感じのものかな、こんなことに役立つテクニックかな、というイメージがあるかと思います。また、音楽家に必要な身体の使い方や本番への心の準備の仕方などを学べるメソッドは他にあまりないため、興味を持ってくださっているかもしれません。しかしこのテクニークは、読んで得た情報や大人数のワークショップのみでは、一番の根っこのところを実際に身体で理解するのは残念ながら難しいのです。クラリネットの本来の音を知らないままで初心者がノウハウ本を読みながらクラリネットを練習する感じでょうか。
どうしても楽器を持つと力が入ってしまう、演奏するとすぐに疲れてしまう(または特定の場所が痛くなる)、本番緊張してどうしようもない、指が楽に回らない、良い音が出ない、高い音が上手く出ない、息がうまく吸えない/吐けない、奏法にどうも疑問があるのだけど...とお困りの方に是非おすすめしたい講座です。ATを取り入れることで、技術の向上だけではなく、自分が表現したかった音楽に出会えるかもしれません。
この先ながーく健康にハッピーに自由に演奏していくために、更に向上していくために、今一番必要な知識を通して色々な体験を試してみませんか?

生徒さんの多くは、肩こりがなくなった、変な緊張をしなくてすむようになった、自分に自信が持てたというような、嬉しいお知らせを聞かせてくれます。音楽のレッスンと同じで、このレッスンも教師と生徒のコミュニケーションで成り立っているもので、その時々に合わせたクリエイティブな楽しいレッスンを目指しています。即効性のある場面もあれば、変えていくのに時間がかかるケースもあります。日本では、帰国時に集中的にワークショップや個人レッスンを行っています。主にクラリネッティスト中心に行っていましたが、今後、いろいろな企画を立てて、たくさんの生徒さんと出会えるのを楽しみにしています。
 
(2017年ワークショップより)

レッスンは、まずは通常一週間に一度のペースで進め、後に自分なりのリズムを見つけていきます。日本のクラリネッティストや音楽家のみなさまには、ワークショップや集中講座にて、悩みを解決する手助けができたらと思っております。特に音大生や音大受験を目指すクラリネッティストの方には、クラリネットのレッスンにアレクサンダーテクニークを取り入れて行なうことも好評で、随時受け付けております。またお仲間同士、2人~3人のグループレッスンもお勧めです。どちらにしても、一度ではなかなか掴みにくいので、数回受けていただくことをお勧めしています。日本でのレッスンの情報は、≪レッスン・ワークショップ≫または≪お知らせ≫の中でご確認ください。

楽器ごとのワークショップでは、このように実際に楽器を持って演奏しているところでATを使っていきます。最初に演奏してもらい、個々困っていることや、やりにくいこと、苦手なことなどを聞いて、色々な面からアプローチしていきます。緊張してしまうという悩みや、指が上手く回らない、息が続かない、と実際に見せてもらうことで、どんなことを改善できるのかを実験していきます。(写真は Internationale Meisterkurse Rheinau 2017)



このホームページ内メディアの中に、2009年と2010年のコンサートの比較ビデオがあります。これは、わたしがアレクサンダー・テクニーク教師の資格を取り始める直前と、一年後の比較です。これを見ると、アレクサンダー・テクニークによって何が変わるかを見ることができます。まずは2009年のビデオの音を聴きながら2009年の画像中心に見てください。次に、2010年のビデオの音を聴きながら、2010年の画像中心に見てください。何か変化に気が付きますか?